7月10日(月)
本日は役員会経営会議でした。決算状況、数年前に比較すると経営の底力がついてきたように思います。
現状の経営状況は、中国経済の低迷の影響をまともに受けております。当社の最近まで主力産業であった建築機械部門は、中国の不動産バブル、インフラ整備によってけん引されてきたことは間違いありません。急激な落ち込みです。一時からすると4割減になるのではないでしょうか。「毎年の春節などの影響を受けているもので、夏以降戻るであろう。」そう聞かせられた春の説明会、「絶対に戻ることなどない。世界中からの脱中国への意思は本気度が異なる。」そう社内で宣言しました。直近の説明会で「戻らない」との説明があったと報告がありましたが、どの感覚が、こうした誤った判断をするのか非常に疑問で仕方がありません。こうした背景の中にあってもマツバラは、今尚収益性は確保しています。しかし、未来も安全かというとそうではないことも事実です。やるべきことをしっかりしていくことが大切だと感じています。
国・県の補助を受けて大掛かりな設備投資を昨年、一昨年と進めました。この投資前の数字をベンチマークとし、そこから僅か0.1%の生産性、良品率の向上を目標としましたが、数字は投資前の数字から悪化していいます。しかし、何故ダメかという分析はしっかり出来ていると思います。今回の株主総会で経営を担うメンバーも少しだけ若返りました。こうした新しい血が未来をけん引してくれそうな気配で期待をしています。何故ダメかという分析ははっきりしていると綴った通り、進むべき方向性をしっかり捕まえていると感じることが出来た役員会・経営会議でした。安心して任せて行けると思います。先ずは、この良品率、生産性が投資前のレベルに戻るだけでも損益分岐点操業度は現状の8割操業から75%レベルになりますし、その5%の向上が収益性を更に確固たるものにしてくれます。そして、投資効果がしっかりと出せれば、更なる経営の安定を生んでくれるでしょう。
本日の役員会では、夏季賞与の支給実績報告もありました。現状は大変なインフレです。従って、社員さんの生活のために昨年度対比では総支給額で20%レベル増額させました。一方で冬との比較では総額で僅か80万円程度の減額としました。この程度の金額です、出して、出せない金額ではありません。人数も3名増えていますので、一人あたりは僅かな減額になりますが、あえてその僅かな減額を選択することとしました。先ずは、目の前の数字を少し改善すること。それは一人ひとりの意識で必ずできることです。その意思をしっかり持って欲しい。そして更にしっかりとした収益を確保し、しっかりとした分配を確保して欲しい。そう思ったからです。
この時代にあっても、マツバラは社会に求められています。しっかりとその期待に応えていく体制を構築していきましょう。必ず出来ます。さあ、今週も始まりました。がんばっていきましょう。
社長 松原 史尚