「本日の日本経済新聞1面から」

「本日の日本経済新聞1面から」

7月11日(火)

 本日の日本経済新聞の1面に「中小企業に淘汰の嵐‥‥人手不足と材料高が直撃」という文字がありました。昨日の役員会経営会議について記したブログの中でも、しっかりと「幹部たちが現状分析をしており未来が安心して任せられる」と綴ったのもこうした時代背景の中で、当社はこうした未来への手が打てていると確信をしたからです。経営会議の中でも話題になりましたが、5年前と比較をして当社は10名人員が増えています。これは働き方改革への対応で有給休暇などがしっかりと取れる体制を構築したためです。そして、更に今秋に6名の技能実習生が入社してくれます。つまり人財はしっかりと確保できています。この先は、今ある人財を如何に活用し、新たな生産の仕組みを築くことで、管理職(基幹職)の成長進め、生産性(CO2削減)、良品率を高めながらより強い企業にしていくことを目指しています。また、設備投資もしっかりと出来ています。今期もさらに効率的な投資を進めたいと思っています。先ずは、モノづくりのDX、IT化を推進すること、歩留まり、良品率の改善は大きな収益を生み出します。また、こうしたDX・ITを使いこなせる人の成長も済んでいます。まさに時来たれりです。また、今尚重筋作業が鋳造業には存在していますので、こうした重筋作業が一番過酷な職場に大きな投資を行います。この職場は、派遣さんにお願いする事が多い職場ですが、定着率がよくありません。その原因も、こうした重筋作業にあると思います。ここに大きな投資を行うことで、人の定着を図り、良品率も向上させていきます。鋳物業は人手の確保が困難で、設備投資も大規模なものが必要であることは、お客様がしっかりと理解してくれています。従って、その困難なことをしっかり進めているマツバラを高く評価して頂けています。故に、材料の高騰による価格転嫁はしっかりと認めていただけております。このような背景から、当社には淘汰される側の風は吹いていないのです。

 一方で、日経の一面になるほどですから、淘汰の嵐が吹いていることを実感することが多くなっています。最近になって、今まで聞いたことがない新期のお客様の名前を見積り書の回覧でよく見かけるようになりました。中国の経済低迷の影響により、現状では大きく落ち込んでいる分野も、こうした新規のお客様の受注が確保できれば、全盛期の150%の売り上げになりそうです。全体操業度も100%に近くなります。こうした新期見積もり依頼の背景にも、同業者の統廃合や業務縮小の影響が色濃く出ていることが感じられます。つまり時代の風はマツバラに吹き始めています。昨日のブログでも綴りましたが、やるべきことは既に明確になっています。「自己責任」「自己犠牲」武士道の精神でしっかり前に進んで欲しいです。そのためにも武士道の3つ目「自己尊敬」の意識をしっかり持って一人ひとりの社員さんが進んでくれることを望みます。皆さんは、ここ数年で素晴らしい成長をしています。皆さんならきっとできます。昨日の繰り返しです、時代はマツバラに大きな成長の風を吹かせています。風に乗り、大きく舞い上がりましょう。「必ず出来ます。」ピンチこそチャンスです。「時来たれり」、頑張っていきましょう。

社長 松原 史尚

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