8月23日(水)
以前にも紹介させていただきましたが、マツバラでは社員さんに改善提案を提出していただいています。その数、年間1500件を超えています。もちろん、業務時間内で記入をしていただいています。この改善提案、毎年大きな効果を出しています。時には年間の効果金額が数千万円に上るというような提案も現れます。この改善提案、全て私が目を通させていただきます。中途入社の社員さんが多い当社では新たに入られた社員さんの能力を深く理解させていただくことは非常に大切なことです。もちろん所属職場での貢献も大きな情報源となりますが、この改善提案には社員さん一人ひとりの改善スキル、また潜在能力が大きく現れます。そして、時に社員さんの成長を提案の中から感じることもあります。
今回の提案では工場管理の4名の若手社員さんの成長を大きく感じました。こうした時は審査しながら本当に感動します。
提案には、賞金を出します。その賞金は個人ではなく係(グループ)に出されるので、忘年会やグループ旅行などに活用し大いにグループ内の親睦を図ることにも使用されています。
そして素晴らしい提案には賞金のほかに特別賞として金一封(上限5千円)を出させていただきます。その特別賞は年間の特別賞審査会で審査されてさらに最優秀賞、優秀賞、佳作が選ばれて少し大きめの賞金と賞状が渡されます。今回もたくさんの特別賞が出ましたが、その中からいくつか紹介します。内容は技術的なこともあるので伏せますが、その手法について紹介させていただきます。
改善の進め方が見事だった提案
- 必要なものを作成する
- 作成したものを定位置化する
- その後明記する
多くの提案は①で終わったり、その後に②を進めて再び提案したり、③を進めたという提案も毎回多くあります。しかし、こうした①~③を始めから進める提案は素晴らしいと思います。
新たな人材からの提案
これまで普通に進めていた慣れた作業、新入社員さんにはとても不安全に映ったようです。提案を読んだ私にも不安全に感じました。そこを完全な安全作業に変えたという提案でした。安全作業は効率も上げます。安全に加えて、生産性も上げた事例でした。
その他にも何気に引き継いでいた作業、マニュアル化することで引き継ぎ時間が大きく短縮できた。また、これまで先入観から安いと思っていた定期便が実は使用方法によってはスポット便を採用する方が安かったという発見により効果を上げたといった提案もありました。日常の当たり前を、角度を変えて観ていると、実は改善するべきポイントがあるかもしれない。こうした視線から生まれる改善は効果が大きいようです。
みなさん今月も提出ありがとうございました。
社長 松原 史尚