「役員会・経営会議」

「役員会・経営会議」

9月8日(金)

 本日は役員会経営会議が開催されました。大きな審議事項はありませんでした。一方で非常にうれしい会議になりました。中国の景気の大暴落を受けて、主力産業である中国向けの建設機械が大変な落ち込みとなり、ほぼゼロと言っても過言ではない事態になっています。主力産業というほどですので、専用工場と言ってよいほどの工場を持っていますが、その工場の稼働率はピーク時と比較すると50%になっています。この分野は完全な装置産業で機械が稼働してこそ収益が上がる分野なのですが、この機械の稼働率がこの状況では大きく経営の足を大きく引いてしまっています。加えて、ロシア・ウクライナ戦争の影響を受けて欧米の経済の影響も低迷しており、鋳造分野も特異性を活かした新規受注を入れても、既存製品のボリュームが減っていくという事態になっています。お客様に見積もりをさせていただいたベースとなる受注量を約8割の製品が下回っているという現状を同じく本日開催された営業会議でも確認しました。

 コロナ禍において損益分岐点操業度を、鋳造受注重量をベースとした70%まで下げたいという目標を立て、社員一丸でその目標をクリアし、収益性も大きく改善させました。しかし、こうした主力分野、しかも特定事業の急激な落ち込みは完全に収益構造を一変させてしまいます。鋳造受注重量をベースとした損益分岐点操業度は80%まで悪化しました。その中にあって、更に改善を重ね機械加工工場が50%の操業度の中で今一度損益分岐点操業度を70%まで改善すること。また、操業度(稼働率)を80%まで上げること。そんな目標を立てて約4か月取り組んできましたが、ほぼその目標を達成することが出来たと7月、8月の経営数字を見ながら確信しています。

 当面、稼働率は75%程度で推移すると思われますが、得意分野での市場の期待が大きく、11月以降には80%、1月には90%レベルにまで回復していく目途が立ちました。私が綴るのは結果のみですが、本当にその結果を導き出すための努力は簡単なものではありません。本当に素晴らしいと感じます。しかも、極めて嬉しいのはこうした努力(精進とうべきかも)を楽しそうに進めてくれているところです。また、昨日武田先生がコメントして頂けた、小ロット・高付加価値分野も地道に立ち上がっています。感覚的には全操業度の0.5%レベルが毎月立ち上がっているにすぎませんが。しかし、この毎月が一年過ぎれば6%になり3年すると約20%になるということです。そして、この分野は機械加工も含めた受注がたくさん含まれています。量は少ないですが、付加価値が非常に高い分野が3年もして20%になると、その分野がマツバラをけん引し始めます。こうした未来も感じさせてくれています。

「ピンチはチャンス」、中国経済の大暴落、予想もしなかった現実に直視するから進化出来るのです。現状維持、それほど怖いものは無いと実感しています。すごい社員たちがそろっています。素敵な未来を予感させる週末になりました。嬉しい限りです。皆さんもよい週末を過ごしてくださいね。

社長 松原史尚

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