9月21日(木)
尊敬します木村博彦大先輩の会社(先輩は名誉会長、現在はご子息様が社長様ですが)に鋳造協会国際部会の役員会で訪問させていただきました。「私たちは鋳造の革命児となり産業基盤を支える素形材を世界に提供し絶えず社会に貢献します」、この企業理念は不変のものであり、名誉会長が社長様であった時代から続いておられる理念です。大学を卒業して修行にと富士宮に本社を置く(株)スギヤマ様に入れていただきました。その折、静岡の若手経営者の集まり、SYD(静岡ヤングディレクターズクラブ)に時の杉山社長のご厚意で入れていただき勉強をさせていただきました。その折のクラブの会長が名誉会長でした。その時から木村会長には大きな影響を受け続けてきました。最も大きな影響を受けたのは父、そして木村会長だと思います。一応は工学部出身の私でしたが木村鋳造の進むべき道は常に「え!そんなことできるの?」そんな感覚でした。流石は革命児です。大学を卒業しスギヤマ様への入社時は、今回見学をさせていただいた御前崎工場(その時は浜岡工場と呼ばれていました)が稼働を始めた翌年でした。その折に工場見学をさせていただいたのが最初でした、その折には、まだまだ革命の開発段階でしたので、全ての見学が許されていたわけではなかった記憶があります。しかし、今回の見学では隅から隅まで全てを見学させていただきました。
平成元年だったか2年だったか初めての見学から恐らく5回以上は見学をさせていただいているのですが、ここ10年程度は来られていませんでした。
既に次元が違っています。あらゆるところが技術の塊でありあり、とても真似できるものではありません。「やれるものならやってみな」そんな気概を感じました。「革命児」を目指し、その革命は確実な産業になっています。それでも人手不足の波は木村鋳造所様にも来ているようで、確保できる人材による技術の伝承方法を生み出されているのは流石だと感じました。進められている手法はわが社が進めている手法と共通しているところが多く、当社でも次世代を担う人たちが進めてくれている「技術の伝承」をしっかり進めて欲しいと感じました。「方向性に狂い無し」、マツバラでも自信を持って進めて欲しいと感じます。
今回の感動は特に「あいさつ」でした。やはり、「当たり前のことが当たり前にできる」。声を出し、手を止め、一歩前に出てあいさつを全社員さんがしていただける。その徹底は素晴らしいと感じました。当社でも現在「あいさつ運動」を展開していますが、とてもこの域ではありません。繰り返しの話ですが「学ぶ」の語源は「真似る」です。先ずは、超一流に学ぶ。そこから始めたいものです。
懇親会もありましたので、昨日から御前崎に一泊しています。ここはどうしても原発の街です。しかし、方向性として浜岡の原発の再稼働だけは東海地震の影響を鑑みるとどうしても考え辛い、原発が生み出した街のさびれていく様子は肌で感じるところです。人口減少はこの先も加速していくでしょう。それは存在する産業にも大きな影響を与えます。鋳造業界の革命児の行動こそは必ずマツバラでも活かせる手法になると信じてこの先も学ばせていただきます。
今回も本当に大きな学びを頂戴できました。ありがとうございました。
社長 松原 史尚