「フィリピン出張」

「フィリピン出張」

 9月25日(月)

 2004年、日本青年会議所の国境なき奉仕支援委員会委員長として、マニラ郊外にあるスモーキーマウンテン(ゴミの山)でリサイクルできるゴミを資源化してお金を稼いでいる子どもたちの応援をしたいと活動を始めたのがフィリピンへの最初の一歩でした。3年間この活動を進め、フィリピン政府の公式的な見解としてはゴミの山は存在していないことになり活動は休止しました。その後青年会議所の関連団体である、(財)地球市民財団の常任顧問として、日本のNGO ACC21と連携し、農村部で特に土地を有さずに働く家族の自立支援活動として、マイクロファイナンスへの取り組みを支援する活動に関わったのが2007年でした。そこから地球市民財団がまちづくり市民財団と合併し、私は職を離れこうした関係も途絶えてきました。僅かに、NPO法人国境なき奉仕団の理事としてフィリピンでのSDGs活動(特に安全な水の確保)を日本青年会議所の皆さんと支援する程度のお付き合いを続けてきました。

 一方会社ではその間多くのフィリピンの皆さんが入社をしてくれました。こうした背景もあって将来的にフィリピンからの技能実習生を受け入れ既存のフィリピン人社員さんたちと共に育成していけたらと考え、昨年その受け入れの面接のためにフィリピンにやってきました。そこで目にした光景は今から20年前に見た光景とほとんど変わらない路上で生活をする子どもたちの姿でした。

 実際に技能実習生をフィリピンから受け入れるのであれば、こうした貧困への課題解決、SDGs達成に向けた一助になればと考えたのが今回の訪問のきっかけでした。早速、数年ぶりにACC21の伊藤代表に連絡を取りました。しばらくぶりのコンタクトにもかかわらず、変わりなく接していただけこの出張までに何度とないメールのやり取り、東京のオフィスへの2度の訪問を経て全て伊藤先生の計らいで出張することが出来ています。

 今回の訪問ではACC21が支援するストリートチルドレンの支援事業「Street Youth Empowerment Project Bamboo」の視察情報交換と地球市民財団で関わったマイクロファイナンス活動のその後の経過とその先にあるビジョンの学びのためのマイクロファイナンスに関わる団体への訪問、また現地の商工会議所の皆さんとの交流活動などを進めていく予定です。本当に楽しみです。既に、本日2か所の訪問を終えてきましたが、今日のブログはプロローグとしてここまでにしたいと考えています。

社長 松原 史尚

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