9月26日(火)
ストリートチルドレンの自立支援プロジェクト。今回はタイミングよく参加者たちの卒業式に参加することが出来ました。卒業生代表の挨拶「先ずは人に頼ること、人を信じること、仲間と協力することが出来るようになった」何よりも人前でこのように話せるようになったことが大きなことなのだと同行してくれた現地のNGOの代表が話してくれました。卒業生の一人にインタビューをしました。将来の夢は何かと。「ソーシャルワーカーになること」、そしてストリートで暮らす子どもたちに「君たちには人権があるのだ、自信を持って生きることが大切だと伝えていきたい」と話してくれました。ソーシャルワーカーになるには国家資格かいるので、そのために大学に行き資格を取りたいと続けてくれました。まだまだ道のりは長く辛いものだろうけど、本当に頑張って欲しいと思いました。
今日は電車にも乗りました。同行してくださった伊藤先生の旅慣れからこうして過去に一度も経験のないことが出来たのも有り難く思います。
また、地球市民財団の折に関わったマイクロファイナンスのその後を観に行きました。やはり15年という年月は大きな進化を遂げています。既に、貧困からの脱却、そして協同組合として会員の皆さんの社会的な自立にまで活動が進んでいました。しかし、フィリピンには充分な雇用環境がなく、心豊かに育った子どもたちに如何にして人間的な暮らしが送れる雇用環境が構築出来るかということで大きな壁に当たっている。海外に働ける道を求めて行きたい。その上で子どもたちを安心に送り出せるパートナーを探すことを模索するが、例えば日本ですらNHKのニュースで見る良くない企業の姿を見るに大きな不安があるで、伊藤先生の紹介である松原さんの話は大変興味があるし期待をしたいと話してもらえました。
大変な数の子どもたちを幸せにするために確実な道筋を付けて行きたいと考えています。今日は「こうする」と結論を出すのでなく時間をかけ、しかし早急な行動を起こして行くことでミーティングを終えました。
その後、バンブープロジェクトの卒業生達が進む次のステップ起業支援活動に参加している若者たちの活動を観てきました。多くの若者が起業し自立への道を進んでいます。しかし今、大きな課題が彼達、彼女たちを襲っています。それはインフレーション。仕入の値段が大きく上っているのに、ライバルたちの存在で価格転嫁が出来ていないということ。その中でのビジネスを行う絶対の法則について、私からアドバイスさせて頂きました。
それは「社会の困ったを解決することを仕事にすれば必ず進むべき方向が見つかる」という話しです。しかし、いつどんな時代も最初に困るのは弱い人ばかりです。心が痛みますが、絶対に何とかする。そんな気持ちになりました。
先ずは最初のフィリピン報告とさせて頂きます。
社長 松原 史尚